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バイアウトファンドにおけるマーケティングの構造

k's point of view

2019年1月13日

2. プルマーケ

評判が紹介を生む。実績のあるPEファンドには,年間数百件程度の案件の紹介を受けることも珍しくない。良い企業に巡り合う可能性も高くなる。

案件を引き寄せるためには,有言実行が重要。投資をするか否かの判断が早く,その判断を対象企業に明確に伝え,そして,自らの判断基準がぶれないことを意味している。

通常,話が進むと十中八九,当初の想定とは異なる懸念材料が浮き彫りになってくる。当初の想定とは異なるリスクは,対象企業にとって改善が必要な事柄のはずで,投資を行うのであれば,その事情を「投資課題」として投資期間中に経営者とともに解決するべき事柄として課題に織り込んだ上で案件を前に進められるかどうかが問われる。

もしそれができないのであれば,その場で投資をしない理由を明確に伝え,必要以上の情報を収集しないことが信頼につながり,その後のプルマーケにも影響すると考えられる。
 

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