情報の分布と信頼関係による情報取得

投資対象企業の情報がどこにあるか。バイアウトの投資対象企業は日本全国,アジア各国,世界中に存在するわけであるから,案件開拓と称し,ただ闇雲に情報を足で開拓しようとしても,労多くして益少なし,である。

バイアウトに適格な対象企業がどこなのか,そしてその企業の経営戦略や財務状況,社風,従業員の質,さらにはファンドからの投資を受け入れる素地があるかどうかなどの内部情報が,どこに存在し,集積しているかである。

まず,最重要の情報集積の場は,経営トップ。会長・社長・創業者オーナーと腹を割って意見交換をできる関係にあることは,何よりも重要。売却する側の企業の経営陣であれ,独立する側の企業の経営陣であれ,経営トップの面々との対話にこそプライマリー情報がある。

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