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ユニコーン企業創出についての課題とソリューション

2019年1月14日

ユニコーン企業は、評価額が10億ドル以上の未上場スタートアップ企業。「創業10年以内」「評価額10億ドル以上」「未上場」「テクノロジー企業」といった4つの条件を兼ね備えた企業を指す。上場を果たすなどして、この4条件から外れればユニコーン企業ではなくなる。誕生するユニコーン企業と退場するユニコーン企業によって、その総数は絶えず増減し変動している。この言葉は、ベンチャーキャピタリストアイリーン・リー2013年に発案したもので、成功したベンチャー企業の統計上の希少性を表すために、神話的な幻獣ユニコーンを選んだ。ユニコーン企業の上位クラスには、デカコーン企業とヘクトコーン企業があり、デカコーン企業は100億ドル以上のユニコーン企業に使用され、ヘクトコーン企業は1000億ドル以上のユニコーン企業に使用される。米調査会社CB Insightsによると、2018年8月現在、260社のユニコーン企業がある。CB Insightsによると、2018年8月現在、日本のユニコーン企業は、株式会社Preferred Networksの1社のみである。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B3%E4%BC%81%E6%A5%AD_(%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9)

概要

ユニコーンの創出について 2020年までに20社

「企業価値又は時価総額が10 億ドル以上となる、未上場ベンチャー企業(ユニコーン)又は上場ベンチャー企業を2023年までに20 社創出」

ユニコーン創出に向けての課題とソリューション

課題:人 

企業価値1000億を達成できるタマの経営者が日本に何人いるか?(最も希少材)/公共性・スキル・メンタリティを持った経営者・番頭のいる会社の見極めができない/「プロ経営者」の評価と実力のかい離現象

ソリューション

企業価値1000億の企業の創業経営者の傾向把握/具体的あてはめ(スコアリング)/個人の信用評価(企業及び国際/国内社会に対するコミットメント) /教えて育てることはできない

課題:取引コスト

M&Aの取引コスト(DDコスト等)が高すぎてアービトラージが発生

ソリューション

情報プラットフォーム/会社側でDD結果の情報所有権を保持する仕組み(情報買取?)/DDコスト低減によるマネタイズ/フォーマット化/これまでのDDデータを元にスコアリング・DeepLearning・AI活用/DD結果のビジネス本業での活用促進

課題:資本市場

100億程度でのゴール/天井(上場・PEなどのBehavior)

ソリューション

自社のCFと最大借入での経営/コーポレートでの企業投資/(こちらは上場株だが)バークシャーハサウェイのような長期で考えられるプロの投資機関

課題:規制/産業

規制/産業の不連動 ex. 民泊,ライドシェア

ソリューション

規制緩和とセットで考える(官横串/官民連携を可能にするアレンジャー・特区)

課題:グローバル

世界を相手にする企業の不足/グローバルニッチトップで収まりがちな日本企業

ソリューション

既存の優良企業を発掘し新規の産業/サプライチェーン単位で考えStrategicにMergeしてメジャー化

課題:アーリーステージ

アーリーステージの苦しみと初期資本政策の失敗

ソリューション

経営者個人への信頼と理解あるパトロンとのマッチング(とリターン)/生株を持たせず営業CFと借入で勝負するやり方

課題:ロールモデル

企業価値1000億ロールモデルの不足

ソリューション

単純にEBITDA 10億の会社(企業価値50-100億)を10-20社買うやり方もあり

課題:番頭文化

内部の情実人事・競争に晒されない構造・内向きなメンタリティ・サイロ化・リテラシーを持ちえないヘッドハンター頼み

ソリューション

プロ番頭の効率的な育成/囲い込み/最大活用(3年修行→実践→評価→淘汰/リワード→スター人材のレバレッジ)

追記

・定義:「企業価値又は時価総額が10 億ドル以上となる、未上場ベンチャー企業(ユニコーン)又は上場ベンチャー企業を2023年までに20 社創出」

 →上場も範囲に含めてよいこと,企業の「国籍」をどう捉えるか,「企業価値/時価総額」のどちらかに決めていないこと,何をもって「ベンチャー」というか;各要素の定義を一つ一つ確認,KGIと期限とマイルストーンを確認

・ユニコーン創出の真の目的は?(目的論/演繹法的推論の必要性)

・ユニコーン創出に一見相反するスモールサイズ上場の是/非

・M&Aは単なるゼロサムでそれ自体として価値を生み出すものではない,GDPにはニュートラル又は取引コスト分マイナス

・短期で売り抜けるアービトラージャーや情報の非対称性を助長して儲けるM&A仲介の存在意義は?

・巷間あふれていてモメンタムを完全に喪失したいわゆる「グローバルニッチトップ企業」のスケールは何としても考えたいが,それはどのようにすれば可能か?

・企業の「国籍」とは?

・海外資本による日本企業のバイアウトは国際ゲームのルールなのでやむを得ないが派手にやられるとまずい?(歴史的には開国後の金銀内外価格差による「金」流出のようなこともあった)

・GDP/自然利子率の目標に対して,企業はROEで考えるとどれくらいの率を目指すべきか?

・レバを利かせればROEは上がるがそれは利かせれば利かせるほどゼロ金利の資本がはびこるだけでGDPに対しては下方圧力

・GDPを軸にした経済システムを考える上で目標にすべき適切な企業統計指標は?(ゼロサムでユニコーンだけ作ってもダメでトータルで見なければいけない)

・IT前提経営によるROEの底上げはちゃんとやり切れているか?ちゃんとやればどの程度意味のある効果が出るか?

・(阻害要因?)個人の力の引上げと流動化を促す労働法制の必要性?

・(阻害要因?)視野の狭い独善的な中堅サラリーマンの淘汰/デファクトスタンダードの破壊をどうする進めるか?

その他

シームレスなDD情報の共有構想 (DDデータアセットプラットフォーム)の必要性